こんばんは。

渡辺水華です。

今回は敢えて、書き始めを「こんばんは。」にしてみました。

“sleep”と”slumber”

「睡眠」を意味する単語として、
お馴染みなのは”sleep”ですが、
このほか、”slumber”という名詞があります。

(文例)
Understanding this will ease the anxiety associated with sleep,
making natural slumber more likely.
これが分かっていれば、睡眠に関する心配が和らぎ、自然な眠りに入りやすくなります。
[「英検1級リスニング問題ターゲット」(旺文社)より抜粋]

アメリカの不眠症に悩む人々へのアドバイスの一部です。

この2語の違いは、「睡眠の深さ」にあります。

“sleep”は、普通の深さの睡眠、
“slumber”は、「うたた寝」程度の浅い睡眠のことで、
動詞では、「 (すやすや)眠る」、「うとうとする」、「まどろむ」、
「(火山などが)活動を休止する」などの意があり、文語的な単語です。

上記の文例の”slumber”は、本格的な”sleep”に入る前、
つまり「入眠時の浅い睡眠」と解釈できますね。

“slumber”と”nap”

“slumber”が文語的なら、口語としては、
“nap”があり、これも「うたた寝」、「居眠り」を意味します。

“nap away”は、「居眠りして過ごす」ですが、
“slumber away(out、through)”にも、
「眠って(時間・生涯などを)過ごす、無為に過ごす」の意があります。

ニュアンスとして、”nap”は、どちらかといえば、
「日中の仮眠」、つまり「昼寝」の意が強いように感じます。

“slumber”と”dormant”

この2つの語は、「休火山」つながりの動詞と形容詞です。

“slumber”には、動詞として、
「(火山などが)活動を休止する」の意もあると言いましたが、

これが形容詞になると”dormant”となります。
「休火山」は、”a dormant volcano”と言います。

「不眠(症)」を意味する単語

技術の進歩や情報化社会の発展によって、
私たちが受けている恩恵は大きいですが、

日々の生活は忙しく、
私たちの処理能力の範囲を超えるほど、
多くの刺激に耐えなければならない状況になっています。

そのためか、日本もそうですが、アメリカにも
不眠に悩む人が多いようですね。

また、その状態を表す単語も

“sleep disorder”(睡眠障害)
“sleeplessness”(不眠[症])のほか、

“agrypnia”
“hyposomnia”
“insomnia”
という用語(いずれも「不眠(症)」の意)もあります。

語源となった「眠りの神」

「眠り」に関する単語には、
“insomnia”(不眠症)や”hypnosis”(催眠術)などのように、
単語の一部に”somn”や”hypno”が含まれていることがあります。

“insomnia”は、
ラテン語で「否定(not)」を表す接頭辞、”in-“と
「睡眠」、「居眠り」を意味する”somnus“を組み合わせたものから派生した単語です。

また、”insomnia”と”hypnosis”は、
ギリシャ神話とローマ神話の神様にも由来しています。

ローマ神話の”Somnus“(ソムヌス)は、
ギリシャ神話の”Hypnos“(ヒュプノス)に当たり、
両方とも「眠りの神」を意味します。

また、同じく不眠症を意味する”agrypnia”は、
ギリシャ語で、”sleeplessness”を意味する語から来ており、

構成としては、”agrein“が”to hunt(狩る、追跡する)”、
hypnos“は”sleep”、この2つを合成したのが
「眠りを追い求めること」を意味する”agrypnia”というわけです。

心地よい眠りを求めて…

古今東西を問わず、人間というものは、
「心地よい眠り」を求めてきたのですね。

そんな話をしているうちに
少し眠くなってきました。

そろそろ、

“It’s time to go to bed.”
(寝る時間)ですので、

“I am going to bed.”
“I am going off to bed.”
(ベッドに向かうね)

“I’ll hit the sack.”
(寝るとするか)

…ということで、

Have a sweet dream!