こんにちは。

渡辺水華です。

英語学習とはまったく関係ないことをしている時に、
ふと、この単語とあの単語は似てるけど違う。
何が違うんだろう…などと考えることがあります。

今回ふと氣になったのは、
sameとidenticalの違いです。

similarとsame

similarは、「似ている」、「類似した」という訳語からもわかるように、
「同じ」を訳語とするsameとは明らかに違いますね。

つまり、similarは、
「まったく同じではないが、似通っている」ということです。

「~と似ている」と言うときに使う
similarの次に付ける前置詞は、”to”です。

Your car is similar to mine.
あなたの車は私の車と似ています。

「~と同じ」と言うときに使う
sameの次に付ける前置詞は、”as”になります。

This book is the same as yours.
この本はあなたの本と同じです。

ここに挙げた2つの例文は、実際には2台の車や2冊の本を指して、
それぞれ、「似ている」、「同じ」と言っています。

また、sameは「同一」の人や物を指すときにも使います。
She is the same person I saw yesterday at the station.
彼女は私が昨日、駅で見た人と同じ人です。

sameとidentical

identicalもsameも、意味は「同じ」、つまり、
内容や性質、見かけが「同じ」であることを意味し、
同一の物はもちろんのこと、2つ以上の物や複数の人を指しても用いられます。

They are twins, so they are almost identical (to each other), but not the same.
あの人たちは双子だからよく似てるけど、まったく同じというわけではない。

「似てる」と言えば”similar”ですが、双子はsimilarよりもidenticalやsameに近く、
日本語では「よく似てる」と言っても自然ですが、
英語ではidenticalやsameがしっくりくるでしょう。

このように、この2語は、意味はそれほど変わりませんが、
“identical”は”same”と比較して、やや硬い表現になります。
つまり、ビジネスや技術に関する文書によく登場するのですが、
私が受ける印象としては、

“identical”は個々のスペックをつぶさに見た結果、「同じ」であること、
“same”はざっくり見たときの印象も含め「同じ」、
よって、”same”のほうが一般的、口語的な表現に用いるのに
ピッタリということになるでしょう。

たとえば、同じクラスの友達を親に紹介するときに、
“She is in the same class.”とは言いますが、
“She is in the identical class”とは言いません。
意味は同じなのにかなり違和感がありますね。

それは、日常会話の域を出ない話題だからということもありますが、
「同じクラス」というのにいちいち同じクラスの教室にある
黒板や机、窓や天井、クラスメートの1人1人をスペックとして報告するまでもなく、
ざっくりと漠然と「同じ」と言っているに過ぎないから…

と思うのは考え過ぎでしょうか。

冠詞と前置詞

ちなみに、
“same”がとる冠詞は、特殊な例外を除いては”the”、
前置詞は”as”のほかには”with”となります。

I have the same watch as yours.
私はあなたと同じ時計を持っています。

It’s the same with us.
それに関しては私たちも同じです。

“identical + 名詞”では、冠詞は”an”をとることもでき、
前置詞は、”to”をとります。

The customer has an identical issue to yours.
その顧客はあなたと同じ問題を抱えています。

また、A is identical with B.(AはBと一致する。)のようにも使えます。

similarも冠詞や前置詞については”identical”と同じく、
不定冠詞(a)をとることができ、前置詞は”to”をとります。

She was wearing a similar dress to the one I bought a week ago.
彼女は私が1週間前に買ったのと似たドレスを着ていました。