こんにちは。

渡辺水華です。

英語の熟語は比較的簡単な単語、2~3語から構成されており、
意識して学んでおかないと、

「簡単なはずなのに意味としてピンとこない」ということがよくあります。

たとえば、受験英語として頻出する”get rid of“には、
ニュアンスとしては「望ましくないものを免れる」という意味がありますが、
学校では多くの場合、「取り除く」と教わると思います。

同じく「取り除く」を意味する単語に”remove“があります。

熟語は比較的、informalな言い回しに用いられ、
これを一単語にすると、比較的、formalなニュアンスになると言われています。
(例外もあります。)

日本人としては、複数の簡単な単語に分解されるより、
一単語で表してくれた方が意味を把握しやすいのに…と思うことが少なくないと思います。

そんななか、今回は、
“see”を使ったある熟語の用法に触れていきましょう。

see to

辞書では、
~に気をつける、~に注意する、~の準備(世話)をする、
(仕事など)を引き受ける、(物)を直す

と定義されています。

[用法]
(1) see to the children
子供たちの相手をする。

(2) have(get) one’s car seen to
車の手入れをしてもらう。

●have(get)は使役動詞、”one’s car”が目的語で、
これを修飾するのが受動態として活用された”seen to(手入れをされる)”ですね。

[例文]
(1)
Aさん:”I think it’s time we updated the database.”
「そろそろ(その)データベースを更新しなくては。」
Bさん:”I saw to it yesterday.”
「それについては昨日、対応しました。」

(2)
Ensure these problems are seen to by qualified personnel.
このような問題には必ず有資格者が対応するようにしてください。
●受動態にするときも、あくまでも”see to”で1つの意味をなす熟語ですので、
“to”を忘れないようにしましょう。

ビジネスなどの実務では、
「対応する」の意に使えますので、覚えておかれると便利です。

see to (it) that

これも受験英語としてさんざん学ぶ熟語です。

“see to it”は、自動詞で「うまく取り計らう」。

“see (to it) that…”は、他動詞として、
通常は命令文に用いられることが多いです。

意味は、「…する(となる)ように注意する」、
「…する(となる)ように取り計らう」となります。

[例文]
Please see (to it) that the parcel reaches him by the end of this month.
その包みが今月末までに必ず彼のところに届くようにしてください。

[注意点]
(1) 学校では通常、”see to it that…”と教わりますが、
略式では、”to it”が省かれることもあります。

(2)”that”以下は通常は、未来を示す助動詞を用いずに現在時制を用います

see fit

こちらは、たまに参考書で見かけますので、挙げておきます。

辞書では、
see(think) fit:適切とみなす(考える)、…するのを適当と思う、
妥当だと考える(to do)、…することに決める(to do)
[話者が賛同しかねる判断・決定について使われることが多い]

とされています。

[用法]
(1) Do as you see fit.
自分でいいと思うようにやりなさい.

(2) if you think fit to put it off,…
延期するほうがいいと考えるなら、…

(3) He didn’t see it fit to leave her alone.
彼女を放っておくのはよくないと思った。

(4) The chairman has the right to decide the matter as he sees(thinks) fit.
議長は適宜裁量する権限を持っている。

(5) Management has seen fit to offer Ms. A the assistant editor position.
経営陣は、Aさんに編集補佐職に就いていただくのが適切と判断しました。

このように一見、短くて簡単そうに見える単語で構成された熟語は、
ふいに口語で言われると聞き逃しそうでもあり、
いざ自分自身が会話で使えそうなときに思い出せないこともありますので、
きちんと覚えておくのが望ましいですね。