こんにちは。

渡辺水華です。

会社にいるとお客様から納品物(翻訳)に関するご質問をいただきます。

最近、いただいた質問は、
Aという単語とAダッシュという単語が
似ているので、そのような2語が文章の中で
近くにあると違和感がないか(変ではないか)というものです。

しかし、どんなに字面が似ていても、
発音記号を見れば、同じ”o”や”a”でも、
発音が微妙に違いますし、その微妙な違いが、
私たちには「微妙」でもネイティブには明確な違いですので、
まったく異なる単語として認識されます。

ですので、基本的にそのような心配は無用かと思います。

そんなやりとりのなかでふと、
浮かんだ単語がありました。

それは、”adapt”と”adopt”です。
よく似てますが、当然のことながら意味は違います。

adapt

adaptは、他動詞であれば、「適応させる」、
自動詞であれば、「順応する(to)」という意味です。

He tried to adapt himself to circumstances.
彼は自身を環境に適応させようとしていた。
(彼は環境に適応しようとしていた。)

The children soon adapted to the new surroundings.
子供たちはすぐに新しい環境に適応した。

The true story was adapted for the movies.
その実話は映画用に脚色された。

adopt

意見・方針、特定の言葉遣いや態度を)採用する

The committee adopted the idea.
委員会はその案を採択した。

He adopted a confident air.
彼は、自信ありげな態度をとった。

「採用する」と言っても、
企業が人材を採用するときにはこの単語は使われません。

「人」に対して使われるとすれば、
「養子にする」という意味になります。

The family adopted the orphan.
その家族はその孤児を養子(養女)にした。

「採用」つながり

長期編

“employer”は、「雇用者」
“employee”は、「被雇用者」を意味します。

“employer”が、ある人をスタッフとして雇うことを
“employ”と言います。

I am employed as a lawyer.
私は弁護士として雇われている。

employされた人(雇われた人)が”employee”です。

この”employ”は、人だけでなく、
道具や手段を「用いる」、「使用する」の意としても使えます。
This method was employed for the detection of glucose in blood.
血糖値を検知するのにこの方法が用いられた。

短期編

ところがパートタイム労働者など、
一時的に雇用する人材については、
“hire (a part-time worker)”の方がしっくりきます。

The shop hired some part-time workers to cover the busiest season.
その店は繁忙期をしのぐため、パートタイム労働者を何人か雇った。

また、”taxi”を呼ぶことについても、
“employ”ではなく、”hire”を使います。

I hired a taxi to get to the airport.
私は空港へ行くのにタクシーを使った。

このように綴りが似ている単語から、
意味が似ている単語へと視点を変えて、
違いを調べていくと、改めて、
その単語の意味がくっきりと見えてきますね。